カーペットクリーニングのコツ

カーペットの特徴
ビニール床やフローリングのようなツルツルした材質と違い、カーペットはホコリ等の汚れを溜め込みやすい材質になっています。汚れを溜めやすいということは、マメに掃除をしなければならないということです。掃除だけのことを考えれば、部屋にカーペットを敷かない方がどれほどラクなことでしょう。

ただ、カーペットには、
(1)ホコリが舞い上がるのを防ぐ
(2)生活音を吸収する
(3)衝撃を和らげる (クッション性)
(4)光熱費を節約できる (保温性)
(5)傷を防ぐ
(6)好みの空間を演出する (デザイン性)
などのメリットがありますから、カーペットを敷くからには、その分手間をかけなければいけないのです。
普段の掃除は掃除機で
掃除方法は掃除機がけが基本になります。掃除機の性能が良くなってきたとはいえ、多少ホコリが舞い上がりますから、まずは窓を開けましょう。そしてカーペットの上に置いてあるものを片付ければ準備完了です。

掃除機のスイッチを入れる前に、吸い込みモードを確認します。メーカーによって異なりますが、吸込みモードが「弱」「中」「強」などと3段階ある場合は、「強」を選択してください。
ヘッドはゆっくりと、力を入れずに動かすようにしましょう。ついつい力を入れてしまいがちですが、力を入れても吸い込む力は変わりません。また、カーペットの場合、毛の向き・クセなどがありますから、タテ方向とヨコ方向に十字がけをしてください。
月に1度はクリーナーを
さらにキレイにしたい場合は、粉末状のカーペットクリーナー剤を使ってみるのもいいでしょう。昔はふりふりカーペットが有名でしたが、すでに販売されていません。同じような商品でグレードのカーペット&ルームイルミネーター等がありますので、月に1度くらいはクリーナーで掃除しましょう。

掃除機だけでは取りにくい汚れを取りやすくほぐしてくれたり、芳香してくれるので、爽やかに仕上げることができます。
ファブリーズやリセッシュなどの消臭スプレーもカーペットの気になるニオイには効果的です。

ペットを飼っている場合や、スポーツをやっているお子さんがいるご家庭でしたら、こまめにスプレーすると、スッキリ度が格段にアップします。○岡●造さんがCMをやっていますから、ご存知の方も多いと思います。
汚れ・シミを取る時には要注意
「コーヒーをこぼしちゃった」「マヨネーズが飛んじゃった」などの場合は、汚れがカーペットに定着してしまわないうちに除去する必要がありますから、時間との戦いになります。

まずは、キッチンペーパー、ティッシュ、布などで汚れを吸い取ります。この時に気を付けなければいけないのは、汚れを広げないことです。やみくもに擦るのではなく、軽く押さえるような感じで汚れを吸い取っていきます。
次に十分に薄めた洗剤をキレイな布に染み込ませ、汚れをポンポンたたくような感じで拭き取っていきます。最初に汚れを吸い取る時と同様、汚れを広げないように気をつけながら拭きとっていきます。
最後に洗剤を拭き取ります。洗剤の成分が少しでも残ってしまうと、カビの栄養分になってしまいますから、ポンポンたたいた場所は全て拭き取らなければいけません。ティッシュかキッチンペーパーに水分を少量含ませてから拭き、最後の仕上げは固く絞ったキレイな雑巾で完全に拭き取るようにしてください。
リセットしたい時は、プロのクリーニング業者に
大切な来客がある時や、部屋の模様替えなどをキッカケにキレイさっぱりしたい時には、プロのクリーニング業者にお願いするのが良いと思います。
時間を掛けて蓄積したような汚れや、原因の分からないシミ、消臭スプレーでもおさまらないニオイ等は素人クリーニングでは限界があります。日常的にプロにお願いできるほど家計に余裕はなくても、来客や模様替えの時であれば、なんとか捻出できるのではないでしょうか。
プロの技は違います。何かキッカケがあって、リセットしたい時に是非一度お試しください。