ガスレンジ掃除のコツ

ガスレンジの頑固な汚れを落とす
ガスレンジは定期的な掃除(できれば料理の度)を行っていないと油汚れや吹きこぼれや煮こぼれの固まりができて、なかなか落とせなくなってしまいます。
五徳や受け皿について焦げ付いてしまった汚れや魚焼きグリルの底にたまった油汚れなど、掃除が大変な箇所が多いです。
ガスレンジの掃除でも、中性洗剤とスポンジやたわしなどでこすり洗いするのがセオリーですが、頑固にな汚れを落とすには、それぞれの場所に適した道具と洗剤を用意し、掃除のやり方を工夫する必要があります。
ガスレンジのお掃除で金属やナイロンのたわし、研磨剤、酸性・アルカリ性洗剤を使うとレンジを傷つけてしまいます。

必ず柔らかい布やスポンジ、たわしを使い、洗剤も中性洗剤、ガラストップ専用洗剤(IHヒーターの場合)、重曹などを使うようにしましょう。
思い切ってお掃除をして一度きれいにしてしまえば、その後は日常の手入れでその状態をキープすればよくなります。
例えば、毎回ガスレンジを使用する度にキッチンペーパーで汚れが着く度に拭き取る習慣をつけると汚れが溜まらなくなり、きれいなガスレンジで毎日気分よくお料理ができます。
そこで、ここではガスレンジのお掃除テクニックを場所ごとにご紹介します。
五徳・受け皿の焦げ付き
五徳やグリルの受け皿はガスレンジの中で一番汚れやすい部分で、掃除の最難関の箇所です。
例えば五徳は食洗器で洗うことができますが、汚れはそう簡単には落ちません。
古い油汚れや吹きこぼれが黒く焦げ付き固まっていたりすると、生半可なこすり洗いや中性洗剤を溶いたお湯に漬け置いただけでは汚れを落とすことは出来ません。
そこで活躍するのが“重曹”です。
水100ccに重曹小さじ1杯(5g程度)を溶いた水を五徳にスプレーしてスポンジでこすり洗いします。
汚れがひどい場合は重曹をお湯に溶いてしばらく漬け置いてから、歯ブラシ等でこすり洗いし、さらに水洗いします。

それでも汚れが落ちない場合、五徳や受け皿を大きめの鍋などに入れたまま、重曹水で煮立てて汚れを浮かせます。
10分ほど煮ればある程度の汚れは落としやすくなり、たわしなどでこするだけで簡単に綺麗にできます。
汚れの程度によってはもう少し長く煮立てる必要があるかもしれませんが、ほとんどの場合はこの方法で綺麗にできるはずです。
また、洗剤や重曹を溶いたお湯に漬け置きしておけば、“ながら掃除”も可能になるのでお勧めです。
なお、お湯に漬け置きしたり煮立てた五徳はとても熱くなっていますから、お湯から取り出す際は火傷に十分ご注意ください。
また、五徳の汚れが落ちた後でサラダ油で磨くとサビの予防になります。
グリルの油汚れ
魚を調理する際に大活躍するグリルですが、ここも五徳に次いで汚れやすい部分です。
また、天板や全面パネル、操作部といった部分の汚れが目につきやすいのに対し、グリルな普段見えないということもあって掃除をサボりがちになるというのも汚れやすくしている原因ではないでしょうか。
グリルの掃除でも中性洗剤で通常通り掃除することが通常セオリーですが、焼き網などが焦げ付いた油汚れなどで黒くなっている場合には、上記の五徳などと同じように漬け置き洗いがおすすめです。
グリル庫内の焦げ付き汚れは中性洗剤でこすり洗いした後、しばらく放置して汚れを浮かせ、スポンジなどで拭き取ると落ちてくれます。
この方法だと庫内の奥や隅に溜まった汚れも、歯ブラシなどで簡単に掻き取ることができるようになります。

それでも落ちない場合は、中性洗剤をクッキングペーパーに含ませて庫内に貼り付けて15分ほど置き、スポンジなどで拭き取ると汚れが浮き上って落ちてくれます。
また、受け皿の掃除が面倒だという人は、グリルで魚を焼く際に、グリルにためた水に片栗粉を混ぜておくとよいでしょう。
料理して食事を終えた後に、グリルの汚れと一緒に固まった片栗粉を捨ててしまうようにすれば、受け皿を汚さずに済みます。
ガスレンジ全体の掃除
ガスレンジ全体の掃除では、こびりついた油や焦げ付きに中性洗剤をかけてしばらく置いてから掃除用スクレーパー(ヘラ)などでこそげ落としておくと、その後のお掃除が楽になります。
適当なヘラがない時は割りばしや物差し、古いカードなどでも代用できます。
五徳や受け皿を取り外したガスレンジの掃除は、台所用中性洗剤と丸めたラップでこすり洗いしましょう。
それでも落ちない場合は、丸めたアルミホイルにクレンザーを垂らしてこすれば、ある程度の汚れは簡単に取れるのでお勧めです。

ただし、汚れのこびりつきがひどいからと強くこすり過ぎたり、汚れ以外の部分をこすったりすると、金属の表面にキズがついて素材の剥離やサビなど、さらなる汚れの原因となるのでご注意ください。
バーナーは台所用中性洗剤とスポンジで軽くこすり洗いして布などで乾拭きしますが、その際に金串などで穴の目詰まりを取り除いておくとよいでしょう。
天板や前面プレート、操作部やグリル扉の油汚れには、やはり重曹が効果的です。
水に溶かした重曹をキッチンペーパー等に含ませて汚れた箇所に貼り付けてしばらく置いておけば、汚れを浮かして簡単に掃除ができます。
キッチン・台所の掃除についてはこちらでご確認ください。